(大)めぐみ野交流集会

投稿者: みのり  2011年12月8日(木曜日) 20時47分|未分類RSS 2.0

2011年12月7日(水)  第30回宮城県めぐみ野交流集会が開催されました。

場所は仙台国際センター。

 

 

みやぎ生協のメンバーさん、県内各地の生産者、生産団体、農協・漁協関係者、生協職員などが一同に集う年1回の1大イベント。参加者は実に約1300名を見込んでいました。全国でもこれだけの規模で開催される産直の交流集会は数えるほどでしょう。(というか日本一の自負はありますが。)

 

来賓には「宮城県農林水産部次長」高橋正道様、「宮城県農業協同組合中央会副会長」竹中莞爾様(代理出席安斎営農部長様)、「宮城県漁業協同組合理事」芳賀長恒様、「弘前大学能楽生命科学部教授」渋谷長生様をお迎えしました。

 

今回は、メンバー・職員から寄せられた「東日本大震災被害 産直生産者への支援募金」の贈呈を行いました。皆様から寄せられた募金の総額は314万9766円になりました。募金にご協力いただきました多くの方々にお礼を申し上げます。

支援募金は被害の大きさも勘案して、以下のように振り分けて贈呈させていただきました。

宮城県漁協志津川支所(めぐみ野かきと銀さけの生産者)  164万9766円

JAいしのまき(めぐみ野きゅうり・いちご生産者)  50万

石巻地域旬菜部会、上岡田ひまわり会、岩沼洋菜生産組合、JAみやぎ仙南産直豚生産協議会、JAみどりの田尻産直委員会 各20万

生産者は復興に向けて取り組んでいます。メンバーの皆様には出荷されているめぐみ野品を利用していただくことが、生産者を支えることにつながります。

今年は記念講演の形を取らず、さまざまな方の実践報告を全体会では実施しました。

トップバッターはめぐみ野かき生産者、志津川かき部会長の遠藤勝彦さん。東日本大震災で壊滅的な打撃を受けた南三陸町。かき、わかめ、ほや、銀さけ等の養殖施設もすべてが流され、かきの処理施設や船・漁具もなくなってしまいました。まったくのゼロ、いやマイナスからの復旧だったわけですが、全国からのボランテイアの支援を通じて、徐々に出荷再開への足がかりができつつあります。広島等の先進地の視察も実施して、日本一の品質のかきを復活させる意気込みを語っていただきました。

 

2番手は岩沼洋菜生産組合の平塚静隆さん。東日本大震災で平塚さんは自宅、田畑、農機具などのすべてが津波の被害にあいました。その生々しい当時の様子と、それを乗り越え、必ず農業を再開するという強い意気込みを語っていただきました。

写真が不鮮明でごめんなさい。田尻産直委員会会長の伊藤昭男さんです。3月11日の大震災当時はちょうど田尻で「産直実務者会議」が開催中でした。当時の状況とその後の支援活動、そして田尻産直印会のめぐみ野発展のための展望について語っていただきました。

 

こちらは共同購入部のエキスパートチーフの曽田洋子さんです。会場参加者からは「心を打たれた」「感激した」等の感想が多数寄せらたようです。「人が寄り添うことで強くなっていく力」というものを、生産者の体験談、そして自分自身の活動を通して更に強く感じることができました。今回の生産者、そして他部署の方々との貴重な交流体験を活かして、これからも生協らしい取り組みのめぐみ野の生産者応援と橋渡しを私達なりにできればと思っております。と力強く報告していただきました。

 

最後は地域代表理事の西野さかえさんからの報告。今年9月21日から産直品を「めぐみ野」ブランドとして目に見える形で表現しました。生産者とメンバーの願いを実現するための自分たちのできること、地域でやってきたこと、今後の展望について報告されました。

 

 

午後は分野別に分科会が行われ、さらに突っ込んだ分野別の報告・交流がされました。震災後に開催された今回のめぐみ野交流集会でしたが、改めて震災からの復興、生産者支援への力強い決意を胸に今後も活動していくことを確認できた集会でした。これからも互いに支えあって、未来を見据えて生産者とともに力強く歩んでいく決意を新たに、皆さん帰りの家路につかれたのではないでしょうか。


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