めぐみ野志津川湾産生かき最新状況

投稿者: みのり  2012年8月7日(火曜日) 10時22分|産地だよりRSS 2.0

震災を経て、今年の秋2年ぶりの復活を目指すめぐみ野かきですが、現在の状況をお知らせします。

まずは震災から1年4ヶ月を過ぎた、南三陸町の風景から。

 

いまだに減らない瓦礫の山。以前よりも更地に整地された箇所は増えましたが、まだ解体中の建物も多く残っています。震災の傷跡はまだまだ癒えていない状況です。海岸通では炎天下の中、ボランテイアの方々が瓦礫類の撤去・掃除作業を行っていました。

 

 

漁港周辺も1メートル以上地盤沈下しています。埋め立て作業も進んでいないので、満潮時は船が着けられません。漁港の整備もまだまだ遅れています。

 

 

袖浜の旧かき剥き場(津波で全壊で使用不能)脇。青いコンテナはメンバーの皆さんから頂いた募金で購入して生産者に使ってもらっています。文字が小さくてわからないでしょうが、「贈みやぎ生協 志津川」と書いてあります。

 

 

船を出してもらい海に出ました。快晴でさわやかな海風に吹かれながら、養殖漁場に到着。浮かんでいるのがかきの「いかだ」です。このブイの下にロープにくくりつけられたかきの稚貝が海底に向かって吊るされています。今養殖しているいかだは約130台。震災前は400台ほどの規模でしたから、まだ3分の1程度にしか回復できていません。

 

 

先ほどの「いかだ」にくくりつけられているロープを引き上げればかきが・・・・・・・・・と思いきやまわりにびっしりと黒い貝がこびりついています。なんとムール貝だそうです。同じえさを好むそうなので、かき漁師にとっては邪魔者でしかありません。

 

 

船の上でかきを剥いたところ。昨年11月に見たときよりも更に更に大きく成長!!震災前だったら二年以上もかかる大きさに1年で成長しています。震災前よりいかだの量が少なくなり、密埴でなくなったこと、津波で海の底がかき回され、栄養分が満遍なく海中に広がっていること、などがこの成長の早さに現れています。貝のふちまで身がはちきれんばかりにあふれ、ぷるんぷるんのかきに仕上がっています。

あとは秋の水揚げを待つばかり。ご覧のように、今年の2月あたりからでも十分売り物になる大きさだったわけですが、肝心のかき剥き場の建設がずれ込み、昨シーズンの販売はかないませんでした。ようやく9月28日を目処にかき剥き場が完成するそうです。今シーズンは2年ぶりの「復興めぐみ野志津川湾産生かき」をようやくお届けできそうです。しかもかなり大粒です。楽しみに待っていてください。生産者の方も、「ぜひ、支援していただいたみやぎ生協のメンバーさんに何が何でもお届けしたい、いの一番に食べていただきたい」という思いで出荷を心待ちにしています。

 

 

さいごにおまけです。これは養殖銀鮭のいけすです。今シーズンはほぼ終了しましたが、志津川湾産のめぐみ野養殖銀鮭も合わせてよろしくお願いいたします。


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