「田んぼの生きもの調査」カテゴリーの一覧

蕪栗沼のマガン観察

2012年12月14日(金曜日)

大崎市にある蕪栗沼は、ラムサール条約に指定されている水鳥の宝庫です。マガンの飛来地として有名で日本国内に飛来するマガンの約8割が、蕪栗沼周辺に10月の後半から飛来始めます。観察に行った11月末には約5万羽のマガン、さらに寒くなる1月から2月には13万羽あまりが飛来してきます。

 

夕方の4時前後、マガンがねぐらの蕪栗沼に帰ってくる『ねぐらいり』の様子を観察しました。群れを成したマガンのグループが次々に沼に降り立ちます。

 

 

 


田尻 田んぼの生きもの調査

2011年5月13日(金曜日)

東日本大震災があり、大崎市田尻でも生産者の家屋に大きな被害がありました。しかし田尻の稲作生産者は「津波の被害があって米の作付けの出来ない地域の分も可能な限り作付けを増やそう」ということで約70ヘクタール(21万坪)を増やしました。そのうち10ヘクタールが「産直ふるさと米」です。また、角田では230ヘクタールの作付けを増やしそのうち約100ヘクタールが「産直ふるさと米」です。このことで「産直ふるさと米」は約600トン、5キロ袋の白米に換算して10万袋以上を拡大しています。

さて、今年も田尻では田んぼの生きもの調査プロジェクトを行います。第一回は6月3日で内容な下記のようなものです。

調査内容 調査圃場3ヶ所

  1)田んぼ等生きもの調査

  2)水田周辺の植物の調査

  3)水質の調査

  4)土壌の調査

東京の東都生協に加えて、今年からパルコープ事業連合もプロジェクトに加わる予定になっています。本当に地味な活動ですが、田んぼが環境保全に大きく貢献していることがよくわかります。

昨年のブログも参考にしてください。

https://blog.miyagi.coop/shunsai/?cat=14


田んぼの生きもの観察

2010年11月11日(木曜日)

こんにちは 強い風が吹いたのでウチの入り口は枯葉で吹き溜まりになってしまいました。掃き掃除をしているとまだきれいな紅葉がたくさんあり、風が来なけりゃまだ残っていたんだろうななんて考えながらやりました。今回は「田んぼの生きもの観察」をお知らせします。大の大人が、田んぼで生きもの観察なんて・・・なんて思わないでくださいね。

どんな生きものがいるかな?

おや女性も居るよ。

どじょうやかえるがたくさんいます。

2009年4月に「田尻の生きもの調査プロジェクト」が始まりました。田んぼの生きものの調査を通して自然環境の再生と生物多様性の価値を発見しようという目的です。田尻産直委員会が中心になって、生協や行政、JA全農、NPOなどが一緒に取組んでいます。

農水省の今年度の田園自然再生コンクールでパートナーシップ賞を受賞しました。

昆虫や魚の調査だけでなく、田んぼの水質・土質、周りの草木なども調査しています。このような調査は、長年栽培にこだわった田んぼで行いがちですが、数年前に区画整理を行ったまだ田んぼとしては未熟なところで行っています。

田んぼの周辺の生きものや草も調査、右側は水質の簡易測定をしているところです。毎年、定点で同じ調査を蓄積し続けることで貴重なデータができます。

みやぎ生協は、田んぼを田んぼとして使うことで、赤とんぼやおたまじゃくしなどの生物を守ると考えています。最近、新聞やテレビでしょっちゅう出てくるTPPについて、これに参加し輸入関税が撤廃され輸入農産物が今より大量に輸入されるようになると日本の農業は壊滅的な被害を受けると農水省でも発表しています。皆さんで食料や農業、環境のことを見つめ続け、できれば行動しましょうね。