アイスプラント

投稿者: げんさん  2011年5月18日(水曜日) 09時34分|未分類RSS 2.0

アイスプラントをご存知ですか? 本名はバラフといい、アフリカ原産と言われている植物です。なぜアイスなのかというと、葉の表面にキラキラと氷の結晶のようなものがたくさんあるからです。これは塩分を隔離している組織だそうです。この植物は食塩が好きで、土から選択的に食塩を吸収します。

なぜこんな話題をこのブログでするかというと、津波被害の除塩に活用できないかと考えたからです。

ところがこの写真のようにアイスプラントといえども枯れてしまうようです。写真の右側部分は食塩成分が結晶になっているのがわかりますが、左側のアイスプラントは黄色く枯れかかっているのがわかります。(もしかしたら塩分ではなく別の理由で枯れかかっているのもしれませんが)

アイスプラントは食べると少ししょっぱくシャキシャキして、くせになる人もいて密かに人気があります。この被災アイスプラントを食べてみたところ、舌がしびれるほどしょっぱいのです。塩鮭の塩分が濃いのを「塩引き」といいますが、これと同レベルです。感覚として塩分10%以上でしょうか。

ところで沿岸部の田んぼでは除塩作業が行われていますが、津波の被害の少ないところでは作業が効果的に順調に進んでいるようです。津波の被害を受けた1万ヘクタール以上の1割程度で作業が行われているようです。千ヘクタールとしても、30万坪ですから大きな面積です。玄米に換算すると約5千トンにも相当します。

産直ふるさと米の産地でも、津波の被害を受けた生産者に成り代わり作付けを増やしています。このことで、作付けした生産者が1反(10アール=300坪)当り1万5千円を被災した生産者に支払う「とも補償」というしくみで、直接支援ができます。


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